1972年の松竹映画、「旅行シリーズ」の11作目。
監督は、瀬川昌治、主役はフランキー堺、北陸本線の専務車掌で、金沢に住んでいる。弟は、森田健作だが、できが悪くて車掌試験に受からないが、恋人がいる。一方、フランキーは、堅物で女がいない。そこを見込まれて金沢の老舗旅館の祖母の都蝶々に、孫の光本幸子の婿に見込まれ、フランキーは大喜びになる。だが、彼には、彼を慕う上野の食堂の娘倍賞美津子がいて、ある日、金沢のフランキー・堺の家の二階に住み込んでしまう。さらに、倍賞の父の伴淳三郎もやってくる。ここからは、フランキーと伴淳の「アチャラカ」合戦になるが、瀬川は上手く裁いているようにみえる。フランキー堺、森田健作、倍賞の4人との晩餐に言う伴淳の台詞が傑作。「ここには国鉄以外の者はいない!」実は、伴淳も福島でSLの運転手だったのだ。最後、光本には大学時代からの恋仲で、考古学者の藤巻潤と結ばれ、フランキー・堺は、当然倍賞と一緒になる。国鉄が一家で、日本最大の組織を誇った時代を感じる。
「コロナ騒動」の中の首都圏首長でも、存在感の薄い森田健作知事だが、この頃は松竹一の青春スターだった。
監督は、瀬川昌治、主役はフランキー堺、北陸本線の専務車掌で、金沢に住んでいる。弟は、森田健作だが、できが悪くて車掌試験に受からないが、恋人がいる。一方、フランキーは、堅物で女がいない。そこを見込まれて金沢の老舗旅館の祖母の都蝶々に、孫の光本幸子の婿に見込まれ、フランキーは大喜びになる。だが、彼には、彼を慕う上野の食堂の娘倍賞美津子がいて、ある日、金沢のフランキー・堺の家の二階に住み込んでしまう。さらに、倍賞の父の伴淳三郎もやってくる。ここからは、フランキーと伴淳の「アチャラカ」合戦になるが、瀬川は上手く裁いているようにみえる。フランキー堺、森田健作、倍賞の4人との晩餐に言う伴淳の台詞が傑作。「ここには国鉄以外の者はいない!」実は、伴淳も福島でSLの運転手だったのだ。最後、光本には大学時代からの恋仲で、考古学者の藤巻潤と結ばれ、フランキー・堺は、当然倍賞と一緒になる。国鉄が一家で、日本最大の組織を誇った時代を感じる。
「コロナ騒動」の中の首都圏首長でも、存在感の薄い森田健作知事だが、この頃は松竹一の青春スターだった。