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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『リトル・ダーリング』

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アメリカ中西部あたりの小さな町(撮影はジョージアで行われたようだ)、そこに大型バスが止まっていて、少女たちが乗っている。下層階級の不良少女のエンジェル(クリスティ・マクニコル)、最後に大型車で父親に送られてくるフェリス(テータム・オニール)がやってくる。彼女たちは、夏休みのキャンプに行くのだ。「キャンプ・リトル・ウルフ」といい山中でキャンプを過ごすのだ。日本で言えば、かつて盛んだったガールスカウトのキャンプのようなものだろうか。
               何人かの少女のグループ毎に小屋に泊まるが、そこでエンジェルとフェリスが処女なことが分かり、どちらが先に処女を捨てるかが掛けられる。処女喪失合戦である。フェリスの家は上流らしく、また彼女は地方レベルのスターらしくCMに出ているという。湖の向こう側には、少年たちのキャンプもあるが、そことはあまり劇は進行しない。フェリスは、キャンプの講師の男と夜に小屋で過ごすが、男に軽くあしらわれてしまい、20歳過ぎたらとなってしまう。エンジェルは、バイクを運転していた不良と付き合い、湖の小屋でセックスするが、その描写は、抱き合ったところでカット、次は服を着るところで、性的描写はない。アメリカのメジャー作品は規制が強くこんな程度だった。日本でも、日活で『東京の人』という作品があり、月丘夢路が葉山良二と抱き合い、次のシーンでは布団で寝ていて、妊娠で寝ていると分かって驚いたが、1950年代はそんなものだったが、アメリカでも1980年はそんなものだった。このバイク男は、マット・デイロンだったとはさらに驚き。だが、笑えるのは、翌日小屋に戻ってきてエンジェルはセックスできなかったと、フェリスはセックスしたと共に嘘を言うことだ。もちろん、最後には嘘がばれて、二人以外も全員処女だったことが分かり、仲直りして帰って行く。
このときはもちろん、テータム・オニールは有名で、クリスティ・マクニコルはオーデションでキャステイングされたが、これで大人気になる。今は、この二人は何をしているのだろうか。この少女連中は、アメリカの平均的な知的水準で、草の根のトランプを支持する連中だろうと思えた。







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