昨日は、「映画に見る中東戦争」で、2005年の『パラダイス・ナウ』だった。これは、自爆テロをやろうとした若者の話だそうだ。この時期には自爆テロは、中東戦争では普通のことになっていた。だが、実はそう古いことでなく、1973年のレバノン戦争の時に初めて行われたのだそうだ。レバノン戦争とは、別にレバノンが戦争したのではなく、イスラエルがレバノンに侵攻し、レバノン国内の右翼と協力してPLOを掃討しようとした、非常に問題のある戦争だった。レバノンの右翼とは、キリスト教だが、ファランヘ党といい、スペインのキリスト教右派に由来するものなのだそうだ。
さて、このレバノン戦争でPLOが使ったのが、自爆テロで、これが1945年の日本以来で他国が使用したのの初めてだった。そのくらい、自爆テロ、特攻攻撃は、世界的には異常な戦法だったのである。