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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『エベレスト 神々の山嶺』

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私は、生来苦しいこと、つらいことが大嫌いなので、山登りもまったく縁がない。
登ったことがあるのは、高尾山と大楠山だけで、ピクニック程度である。大楠山では、山頂で中学の同級生の女の子たちとフォークダンスをしたくらいだ。

                    

「なぜ山に登るのか」と聞かれ、「そこに山があるからだ」と答えたのは、最初にエベレストに登ったイギリスのヒラリー卿ではなく、ジョージ・マロリーだそうだ。
マロリーは、三度目の挑戦の1933年の登山の時も失敗してしまうが、登頂した帰りではないかとの説もあり、この映画も、主人公の岡田准一が、カトマンズの古物屋で手に取った傷ついたカメラが、マロリーのものではと思うところから始まる。
それを古物屋に売ったのが、伝説の登山家の阿倍寛と思ったところから、彼の自己愛の強さを描きつつ、登山の孤独さを描く。
岡田准一は、非常に上手い役者だと思うが、阿倍の元恋人だった小野真千子も良い。彼女は立ち姿の大変によい女優だと思う。

エベレストは、もともとはインド洋の島だったインド亜大陸が次第に北上し、ユーラシア大陸とぶつかった結果としてできたそうで、現在でも1年に数センチづつ高くなっているそうだ。インドは、もとは島だったので、ユーラシア大陸と異なる生物種があるとのことで、日本住血吸虫は、日本やアジア、アフリカにはあるが、インドにはないのはその性だそうだ。

映画の最後は、原則として「ネバたれ」を無視している私だが、ここでは書かない。
筋としては、マロリーに似たものだとだけ書いておく。

日本映画専門チャンネル

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