1966年に作られた松竹作品。監督は、東映で怪奇ものを撮っていた佐藤肇。
羽田から伊丹空港に行く日本航空機、機長は吉田輝男、客室乗務員は佐藤友美。
乗客は、大物政治家の北村英三、商社社長の金子信夫と妻の楠郁子、学者の高橋昌也と加藤和夫、さらに得体のしれない山本紀彦と高英男、さらに夫がベトナムで戦死したキャシー・ホーラン。
水平飛行に入ると、いきなり赤い雲に遭遇し、鳥が機体にぶっかって来て死ぬ。
すると羽田から無線が入り、「機体に時限爆弾を仕掛けたので、秘密裏に畿内を調べて、羽田に引き返せ」という指令が来る。
客の手荷物を調べるが、一人だけ何も持っていたい者がいて、それは高英男。
佐藤は、持ち主不明のバッグを発見し、開けると中に爆弾があり、喬が来て「私のものだ」と言う。
その時、赤い雲が機体にぶつかり、エンジンが壊れて不時着する。
その地の果てには赤く光る物体があり、UFOらしい。
そして、高は期待から出て逃げて行き、UFOに進むと、吸血鬼に首筋を噛まれ、額が割れて赤い血が出てくる。
さらに、銀色の液体がどろどろと出てきて、完全に吸血鬼になる。
次には高橋昌也も吸血鬼になるが、この二人は二枚目なので、吸血鬼には適役。
次々に血を吸われてしまい乗客・乗員は、吉田輝男と佐藤友美以外は、みな死んでしまう。
二人は、手に手を取って大地をにげ、高速道路の料金所の着くと、係員が死んでいる。
最後、大きなホテルに入るが、多数の人間が折り重なって死んでいる。
まるで、今のコロナウイルスさわぎを予測するような作品だった。