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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『肉体の密輸』

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1956年の日活映画、監督は阿部豊で、舞台は横浜港。河野秋武は、通船を一人でやっていて、そこに北海道にいた娘の渡辺美佐子がやってくる。
つなぎのGパン姿で、カッコ良い。



そこに水島道太郎の風来坊が現れて、河野の船を手伝う。
通船は、当時はまだコンテナ化以前の沖荷役もあったので、労働者を船に運ぶ手段として必須だったが、さらに通船には、三崎千恵子の店にいる女たちを運ぶ仕事もある。
それは、通常でも売春だが、三崎はさらに女たちを外国に売ることも考えていれ、港のヤクザの二本柳寛らと組んでいる。
最後は、当然のごとく水島は、保安庁職員で、河野の家に豆腐を売りに来る柳瀬志郎らも、保安庁の職員で、二本柳らが逮捕されて終わる。
さらに、渡辺も北海道では貧困ゆえに体を売っていたことも明かされる。
戦後の阿部豊にはろくな作品がないいのだが、これはましな方だと思う。
三崎が、悪役なのは珍しいが、「水戸黄門様」の佐野浅夫も、二本柳の手下のギャング。
衛星劇場

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