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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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50年前にもあった

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例の佐村河内守氏の偽作曲問題がまだいろいろと新たな事実が出ているようだが、要はマスコミや音楽評論家の言うことなどは信じてはいけないということである。4年前の『スイング・ジャーナル』が休刊という名の廃刊になったとき、私は次のように書いた。

 

ジャズの専門誌『スイング・ジャーナル』が7月号で休刊する、ということは、廃刊である。
ここには大変お世話になった。日本のジャズ評論家など、信じてはいけないと教えてくれたのは、同誌だった。
前にも書いたが、1964年、東京で「世界ジャズ・フェスティバル」が開かれた。
このとき、同誌は大々的キャンペーンを張り、当時高校2年生の私も、見に行った。
マイルスのほか、J・J・ジョンソン・オールスターズ、カーメン・マクレー・トリオ、日本から松本英彦など。



マイルスは、あまりよくわからなかったが、感激して終わった。
そして、夏休みが終わった。
ところが、9月号が出ると、その座談会でみなが否定していた。
さすがにマイルスに文句は付けていなかったが、「J・J・ジョンソンは古いとか、1950年代のジャズだとか何とか」
「えー、あの大宣伝はなんだったの!」

そのとき、気づいたのだ、「日本のジャズ評論家など、ただの業界の太鼓持ち」だと。
大いに感謝しなくてはいけないわけだ。
ジャズ評論家の言動にはくれぐれもお気をつけを。

これは、音楽だけではなく、日本では映画、演劇、文学等もいわゆる評論家という方々は、ほとんどがその業界の関係者である。

別にそのことは悪くはないが、そのために批評の筆が業界の方にしか向いてなく、享受者のことが無視されているのは大問題だと思う。

この50年前の1964年は、東京で五輪が開催されるとのことで、海外から多くのタレントが来た。いわゆる外タレブームだった。

また、現在多数ある国際会議の運営会社、PCO(プロフェッショナル・コングレス・オーガナイザー)と言われるJCS,サンセイ・インターナショナル等は、この時に、今後の日本の国際化に対応しようと作られたものだった。

その多くは、東京の若手経営者の集まり、JC(青年会議所)のメンバーだったそうだ。

この東京五輪と関係なくできたのは、サイマル・インターナショナルと関西のインター・グループだと思う。

サイマルは、村松増美、小松達也氏など、アメリカ駐留軍等で通訳・翻訳をやっていた方々が始めたもので、インター・グループは、神戸でユニバーシアード大会が開催された時に、大阪で作られた会社である。

いずれにしても、大規模な国際イベントの開催は、次の時代を切り開くものであり、新規会社ができたりするもので、今度の東京オリンピックは何を作り出すのだろうか。

大いに期待したいものである。


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