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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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あれは再現フィルムだった

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昨日12月8日は、太平洋戦争の開始の日だった。
「12月8日未明、帝国陸海軍は、西太平洋上で米英軍と戦闘状態に入れり・・・」という有名な日映の日本ニュースがある。
だが、これは実は再現フィルムなのである。
真珠湾攻撃は、東郷外相にも知らせなかったくらいの極秘事項だったので、日映の撮影班も最初のラジオ放送には間に合わなかった。
そこで急遽駆けつけて、いがぐり坊主頭の軍人にもう一度やってもらって撮影したものなのだ。

           

よくアメリカは、攻撃を知っていてわざと攻撃させたという、太平洋戦争開始を擁護する言説があるが、これをもっても、嘘だということが分かるだろう。
勿論、アメリカはいずれ日本とは戦争になるとは思っていた。
しかし、国内には、欧州での戦争に参戦することに反対の意見は強く、その一人がチャールス・リンドバークで、彼らドイツ支持派は、「アメリカ第一」、つまりアメリカ・ファーストを掲げて戦争に反対だった。
大統領のルーズベルトは、イギリスを助けるために参戦したかったが、この反対派ゆえにできなかった。
それを参戦させてくれたのは、日本の攻撃だったのである。
まことに、世界情勢が分かっていなかったというべきだろう。

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