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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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家出サイトについて

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大阪の少女が、栃木で保護されて話題となっているが、私は8年前の2011年3月に、次のように書いた。


「若者はいつも大人の予測を超えることをする それが大人への成長の入り口なのである」

2011年03月01日 | その他


    

昨日、青葉区で人権講演会があり、吉川誠司の『今、携帯を持つ子どもたちに起こってきている事実」を聞いた。携帯やパソコンについて随分知らなかったことを聞き、参考になった。結論として言えば、我々も子どものときにそうだったが、何とかして大人の考えつかないことを考え出し、やってしまおうと一日中考えていたものだ。今回、京都大学等の入学試験で、携帯電話を使った試験問題の流失事件が起きているが、昨日聞いたような若者の携帯電話についての習熟、利用を考慮すれば、別に不思議なことではないようだ。驚いたことの一つに、ゲームサイトが、ゲームのみならず、ウェブ機能を完全に持っていて、そこで子どもが通信のやり取りをしていること。また、ゲームは「一部は有料」と表示しているが、ほとんどは有料で、少しでも面白いレベルに上がるとすぐに有料になってしまうもので、「一部無料」と表示すべきものなこと。パソコンも含めゲームは一切やったことがないので、全く知らなかった。グリーは、この高額請求等の仕掛けで年商100億円なのだそうだ。講師は、グリーの宣伝を見ると「一部無料」と表示すべきと思うそうだ。出会い系サイトについても、最近は管理者がかなり監視しているので、投稿する女子は、投稿を写真でやったり、縦書きで書いたり、隠語で書いたりして投稿している例があるとのこと。監視は、目視もあるが、コンピューターによるキーワードの検索なので、写真、動画、縦書き等は識別できないのだそうだ。また親が、子どもの携帯に利用制限を掛けたとき、それを解除するために、子どもが親の扮装をして店に行き、免許書等のコピーを見せると、業者は親子を明確に判別できないので、申し出どおり解除すること等があったこと。その他、実例を挙げると差しさわりがあるので書けないが、実に子どもたちはいろんなことを考えるものである。そうやって知恵をつけ、成長し、大人になって行くもので、そうした背伸びは、ある意味必要なことかもしれない。

だが、この日一番驚いたのは、ネットに「家出サイト」があり、家を出て宿泊することを求めるのと、受け入れるメッセージの交換が行われていることだった。これなどは、今NHKや朝日新聞がバカみたいに騒いでいる「無縁社会」の典型的な現象かもしれない。
それほどまでに家庭は崩壊し、また若者に間の友人関係も縮小しているのだろう。
まあ犯罪の被害に遭遇する一歩手前のように思えるが、それも個人の自由である。

少年や少女が、ある時期に家を出たいと思うのは、特別なことではない。
それは、子供が大人になるとする意思の始まりの一つだからである。
家出サイトは、今はスマフォで容易にアクセスできるようになっているのだろう。
悪事千里を走る、というべきか。

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