東京湾にクジラが出たそうだ。
私は、30代の時、北品川に住んでいたが、ここには「鯨塚」があり、江戸時代は東京湾にクジラはよくいたのである。
幕末にペリーが来日してきて開国を迫ったのも、日本周辺で鯨漁をする船への水と薪の補給のためだった。
だが、当時の欧米の捕鯨は、鯨肉のためではなく、鯨油の採取のためだった。当時、産業革命で多量の機械油が必要になったが、石油はまだ実用化されていず、多量の機械油がとれる鯨が必要だったのだ。
その結果、鯨が少なくなったわけで、「捕鯨はかわいそうだ」と禁止をいう欧米は非常に自分勝手となるのだ。