2月3日、東京新聞の「東京どんぶらこ」に南品川・北品川が記述されていた。
京浜急行の駅で言えば、北品川、新馬場、青物横丁駅となり、その海側の地域の店や文物が特集されていた。
一言でいえば、作者は品川のこの辺をよく知らないで書いているとなる。
20代の終わりから、9年間北品川に住んだ身から見れば、随分と抜けているものがあると思う。
品川と言えば、一番有名だったのが、居酒屋のほ志乃で、これを抜きに品川を語れないと思うが、昨年12月に閉店したので仕方がない。
新馬場駅となっているが、これが元々は、北馬場駅と南馬場駅という非常に近い駅があり、それをつないで一つの駅にしたことも多分ご存じないのだと思う。
また、交流館とか文庫とか随分と時代的な施設ができたとは初めて知ったことだが。
品川には、『幕末太陽伝』を引くまでもなく遊郭、そして青線があり、多分その性だろう、下駄屋の他、三味線屋などという珍しい店も今もあるはずだ。
さらに、赤レンガの塀の辻もあり、鈴木清順の映画『関東無宿』には、戦前を表現する街並みとして出てきたはずだ。
荏原神社についての記述はあるが、品川神社について書いては不当な気がする。ここには今も「富士山」があるのだから忘れてはいけないと思う。
まあ、文句ばかり言ったのは、この街に愛着があるからで、時々は映画の帰りなどでも歩きたくなる町である。