中日の投手岩瀬仁紀が、一昨日に949試合登板で米田哲也の記録に並び、昨夜ついに抜いた。
どちらが凄いかという話になるが、私はどちらも凄いと正直に思う。
米田も、最後はかなり衰えていて、阪神時代には、まず別の投手が投げ、阪神がリードした4回から登板して5回終了で勝利投手になるといった時もあった。
米田、梶本、金田、小山等の記録はその大半が完投なのだから凄いが、当時と今とでは打者のレベルが違う。それでも金田、米田、梶本、小山等は、出たらまずは完投だったのだから凄いことは凄いのだが。
1960年代の日本のプロ野球の選手、特に打者のレベルには非常に差異があり、長嶋、王、野村、張本などの凄い選手もいたが、そうでない弱打者も多くいたのである。
今は、どこのチームにも、「安全パイ」という選手はいないと思う。
手抜きは、江川がよくやっていたもので、彼も凄い投手だったが、手抜きが多く、下位の大したことのないと思われる打者に突然ホームランを打たれるということがよくあった。
岩瀬も、数年前から左腕が非常に下がって、かつてのスリークオーターから、横手投げすれすれまでに落ちて来たので、「もうだめだろう」と思っていたが、カムバックしたのは大変に立派だと思う。
中日は、今年はBクラス決定だが、新人の京田は非常に良く、今年の大きな成果だろう。