日曜日の朝は、放送大学の高橋和夫先生の『現代の国際政治』で、この日は「イラクとアメリカ」だった。
イラクは、中東地域だが、アラブではない。
ペルシャであり、アラブとは異なる文化の国であり、彼らはそのことに非常な誇りを持っているそうだ。
今、問題になっているのは、イラクの核開発で、アメリカとイスラエルがこれを強く批難していて、対立、戦争の可能性もある。
だが、先生は、アメリカがイラクを攻撃する可能性はあるが、イスラエルがイラクを攻撃する可能性は低いのではないかとのご意見。
その理由は、イラクとイスラエルは戦争したことはなく、逆に紀元前には、バビロン捕囚で囚われていたイスラエル人をイラクの王キュロスが解放した歴史もあるとのこと。
私も、バビロン捕囚は知っていたが、この解放のことは知らなかった。
そして、現代でもイスラエルの人が、必ずしもイラクに悪感情を持っていない証拠として、イラク生まれの女性歌手RITAが、イラクの曲を歌ったCDがかなりヒットしていた事実もあったとのこと。
「へえ、そんなCDがあるの」と思った。
渋谷で『ジャージャイー・ボーイズ』を見た後、すぐ近くの店エル・スールに行き、原田さんに聞く。
「ああ、ありましたね。10年くらい前で、今はないです」とのこと。
イスラエルの歌手ではオフラ・ハザが有名で、私も1枚持っている。
イスラエルの音楽は、イラクのみならず、エジプト、レバノン、さらにはギリシャ、ロシア、ポーランド出身の人もいるそうだ。
アシュケナジウムだが、イスラエルと言うのはある意味でアメリカと同じ、人工国家なのだなと改めて思った。