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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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スキヤキの二人のアーチスト

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今日から入院して、尿道結石の破砕手術をするので、とりあえず先週の「スキヤキ・ミィーツ・ザ・ワールド」のメインの二人について書いておく。

昨日、今日と東京でもコンサートをやっているで、お時間のある方は是非見に行ってほしい。

 

まずは、エチオピア人のアスナケ・ゲブレイスとフランス人バンドのユーカンダンツは、土曜日の夜に野外会場のフローラルステージ。

ここは、植物園で、この日の夕方に行われたスキヤキ・パレードの最終地点でもあり、その連中も多数繰り込んでいて、本当にお祭りの雰囲気。

アフリカン・パーカッションからサムルノリ、カニーバルなどもいるが、子供会、女子高のブラスバンドなどの普通の音楽集団までいるパレードだったのが素晴らしい。

昔、横浜でウォーマッド横浜をやった時、どうしてもできなかったのが、こうした普通の人にまで広げることで、結局「進んだお兄ちゃん、お姉ちゃん」のイベントだった。

 

さて、ユーカンダンツを聞いて、あらためて驚くのは、その節回しである。エチオピアの音楽が日本の演歌的だとはよく言われることだが、むしろ御詠歌、浪花節的である。

浪花節の源流に説経節があり、説教の元はインドの民話、神話なので、あるいはそこからエチオピアなど、東海岸にもインド的な語りものが渡っているのではないだろうか。

この辺は、当日サーラム海上さんと話したが、萩原和也さんなどのアフリカやインドの音楽の専門の方に解明していただきたいものである。

ともかく、そのパワーと体技は最高で、ジェリー・リー・ルイスを思い出させた。

また、バックのフランス人バンドは、1980年代のポスト・パンクのスペシャルズやマッドネスの感じがしたが、フランスというのがさすが、イタリアはありえないのだろう。

 

翌日、室内会場のヘリオスステージのトリが、ジンバブエのオリヴァー・ムトゥクジとブラック・スピリツッ。

前座のアントニオ・ロウレイロは、ブラジルにもこんなにつまらないフュージョンがあるのか驚いたが、イベントにはこういうのも混じるのは仕方ない。

ムトゥジクは、さすがの貫禄と軽さで約1時間を聞かせてくれた。

バンドは、サイド・ギター、ドラム、パーカッションに二人のセクシーな女性ボーカルに、彼自身のギター。

その歌とギターは、よく聞くとかなりレイドバックしたもので、アフリカの東海岸に最初に生まれたパームワイン・ミュージックを思わせるものだった。

ウォーマッド横浜にギターとカラオケセットだけで来て、ギター1本だけで、臨港パークの観客全員を踊らせてしまったS・E・ロージーを思い出させた。

ときどき、女性とコーラスするときは、ルンバ・コンゴレス(リンガラ)風になるなど、自由自在だった。

ジンバブエは、独立後いろいろと問題もあるようだが、ともかく彼の音楽は最高だった。

 

6時過ぎに終わって会場を出ると、大雨、今年のこのフェスティバルは最初から最後まで雨が付いていたが、勿論夕立で、すぐに上がる。

携帯で、各地の情報を見ている人からは、「梅田が大雨で浸水」等の声が上がっていた。

屋外のテントでは、パーカッションを中心に、この興奮が抑えられない若者が気勢を上げていた。

私は、そういう年ではないので、駅前で飲んでホテルに戻る。

1996年の山梨の「白州フェスティバル」以来、フェスティバルを一参加者として満喫した。

 

 


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