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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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小津安二郎と鈴木忠志

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演出家の鈴木忠志は、「演劇は、かつての日本の新劇のような特定の思想を表現することでも、商業演劇のように感動的な物語で感動させることではなく、役者の演技で感動させるべきだ」と言っている。
映画監督小津安二郎の作品も、スター俳優の美しいポートレートと無駄のない自然な動き、さらに正しい発音の台詞によって美しい画面を作り出すことにあると思う。
要は、そこに出てくる俳優の姿で、見る者を感動させようとしていると思われ、これは鈴木忠志の言っていることと同じである。
その二人が、世界中で高い評価を得ているのは、共通のものがあるように思える。

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