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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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仕事初めは

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今週から各職場では通常の仕事が始まったようだが、私が最初に勤務していた市会事務局などは、実にのんびりとしたものだった。
まず、初日の朝には、市会棟の前で、議長・副議長を挟んで職員全員で記念写真を撮る。
撮影するのは、議会御用達の青柳写真館である。
午前中は、いろいろと挨拶周りに動き、市会の4階の大会議室では、「横浜市賀詞交歓会」が行われ、各会派の議員も登庁してくるとすぐに昼になる。
昼からは、議長、副議長が出席しての軽い午餐になり、もちろん酒も出て、1時過ぎには閉会。
これで帰って良かったのだから、実に古き良き時代である。
私は、大抵は伊勢佐木町に行き、映画を見ていた。
当時は、日活ロマン・ポルノの全盛時代で、1975年の1月4日の横浜日活に行くと、某会派の議員と会って苦笑いしたこともあった。
この時の作品は、神代辰巳監督の『宵待草』と藤田敏八・加藤彰監督の『炎の肖像』で、これは成人映画ではなく、一般映画2本立てだったと思う。

こうしたのんびりとした役所の習慣は、多分1970年代までは続いていたように思う。
だが、課長になって区役所に行く頃には、こうした習慣は次第に姿を消していくようになった。
まず、年末年始の御用納め、仕事始めの宴会は職場でやっても良いが、通常の勤務時間終了後に軽くやれになった。
次には、職場での宴会は一切まかりならぬになり、現在になっていると思う。
確かに市民から見れば何だということでもあろうが、正月や年末くらい、少しは遊びがあっても良いと思うのである。
今は昔のお話に過ぎないが。

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