今回のフィルムセンターの増村保造特集でも上映されなかった問題作。
フィルムは行方不明らしいが、ビデオはあり、取り寄せで見ることができた。
確かに、聞きしにまさるひどい作品だった。
ローマの貧困家庭でスリの若者が、金持ちの娘を引掛け、初めは嫌いだった娘も、セックス後は、次第に強く引かれる。
そこに強欲な兄や母が絡んできて、というものだが、少しも面白くなくて、ばかばかしさが目立つってくる。
その理由は、例の増村調の台詞の演技がないためで、さすがの増村もイタリア人には上手く演技指導ができなかったのだろう。
この愚作の2年後、遺作となるこれまた愚作の『この子の七つのお祝いに』を作って増村保造は、死ぬことになる。
テレビの「赤いシリーズ」等で仕事をしすぎた性だと言われている。
まことに信じがたいことであった。
フィルムは行方不明らしいが、ビデオはあり、取り寄せで見ることができた。
確かに、聞きしにまさるひどい作品だった。
ローマの貧困家庭でスリの若者が、金持ちの娘を引掛け、初めは嫌いだった娘も、セックス後は、次第に強く引かれる。
そこに強欲な兄や母が絡んできて、というものだが、少しも面白くなくて、ばかばかしさが目立つってくる。
その理由は、例の増村調の台詞の演技がないためで、さすがの増村もイタリア人には上手く演技指導ができなかったのだろう。
この愚作の2年後、遺作となるこれまた愚作の『この子の七つのお祝いに』を作って増村保造は、死ぬことになる。
テレビの「赤いシリーズ」等で仕事をしすぎた性だと言われている。
まことに信じがたいことであった。