女優の山本陽子が死んだそうだが、81とは女性では若死にと言うべきか。
彼女の出演歴は以下のとおりで、数は多いが、まあ端役である。
目立ったのは、裕次郎・浅丘ルリ子の名作『赤いハンカチ』で、二谷英明の裏切りで殺人犯にされ、ルリ子と二谷が結婚した豪邸の女中役で、私も最初に気づいた映画だった。
後は、『猟人日記』でも、仲谷昇の餌食にされる女の一人にすぎなかったと思う。
いずれにしても、日活時代は大した役はなかったが、1974年の東宝の『華麗なる一族』での万俵家の長男田宮二郎の妻が適役だったと思う。ゴシップ的に言えば、この頃から田宮二郎との関係はあったのかと思うが。
テレビで成功した俳優であることは間違いなく、元日活でいえば、男では杉良太郎、女優では山本陽子が第一だと思う。
杉良太郎など、沖雅也や藤竜也の遥か下だったのだから、やはり場所を得ることは重要だと言える。
日活時代は、ほぼ同期の西尾三枝子、伊藤ルリ子らの方が上だったのだから、テレビでの山本の活躍はすごいと言えるだろう。
「美人薄命」と言うべきか。
光る海(日活、1963年12月25日) - 女子学生 役 赤いハンカチ(日活、1964年1月3日) - 石塚家の女中 役 成熟する季節(日活、1964年1月15日) - 百貨店の店員 役 花と怒涛(日活、1964年2月8日) - 芸者 役 月曜日のユカ(日活、1964年3月4日) - ホステス 役 抜き射ちの竜 拳銃の歌(日活、1964年4月4日) - 黒木梨江 役 マスメディアによっては、本作を「映画におけるデビュー作」とする場合もある[2] 帝銀事件 死刑囚(日活、1964年4月12日) - 帝国銀行の行員 役 猟人日記(日活、1964年4月19日) - 尾花けい子 役 間諜中野学校 国籍のない男たち(日活、1964年5月31日) 風と樹と空と(日活、1964年7月12日) 新・男の紋章 度胸一番(日活、1964年8月1日) 東京五輪音頭(日活、1964年9月9日) - 松宮れい子 役 殺られてたまるか(日活、1964年11月11日) - 桂子 役 大日本コソ泥伝(日活、1964年12月6日) 現代悪党仁義(日活、1965年2月3日) - 桜満由子 役 青春の裁き(日活、1965年4月14日) 涙をありがとう(日活、1965年4月29日) 夜霧の脱出(日活、1965年6月9日) 明日は咲こう花咲こう(日活、1965年8月14日) - 田中美代子 役 大日本殺し屋伝(日活、1965年8月25日) 東京は恋する(日活、1965年9月18日) 怪盗X 首のない男(日活、1965年10月23日) ぼくどうして涙がでるの(日活、1965年10月30日) - 太田正子 役 結婚相談(日活、1965年11月23日) - 鶴川美津子 役 源氏物語(日活、1966年1月14日) この虹の消える時にも(日活、1966年1月27日) 愛して愛して愛しちゃったのよ(日活、1966年2月5日) 鉄火場仁義(日活、1966年2月12日) 賭場の牝猫 捨身の勝負(日活、1966年3月12日) 哀愁の夜(日活、1966年3月27日) - 浅沼町子 役 涙になりたい(日活、1966年5月18日) 私、違っているかしら(日活、1966年7月30日) 仁侠八方破れ(日活、1966年10月22日) 夢は夜ひらく(日活、1967年1月14日) 新・男の紋章 若親分誕生(日活、1967年2月4日) 恋のハイウェイ(日活、1967年3月11日) - 浜野節子 役 秩父水滸伝 影を斬る剣(日活、1967年4月8日) 大巨獣ガッパ(日活、1967年4月22日) - 小柳糸子 役 花と果実(日活、1967年8月26日) - 長谷川夫佐子 役 みな殺しの拳銃(日活、1967年9月6日) 錆びたペンダント(日活、1967年9月14日) 君は恋人(日活、1967年11月3日) - 山本葉子 役 赤木圭一郎は生きている 激流に生きる男(日活、1967年11月3日) 愛は惜しみなく(日活、1967年12月3日) 関東刑務所帰り(日活、1967年12月3日) 花の恋人たち(日活、1968年1月3日) - 伊吹万千子 役 藤猛物語 ヤマト魂(創映プロ、1968年2月13日) 青春の風(日活、1968年3月30日) - 小林峰子 役 残侠無情(日活、1968年4月20日) 嵐の果し状(日活、1968年8月1日) 鮮血の賭場(日活、1968年8月14日) だれの椅子?(日活、1968年8月28日) - 後藤光子 役 青春の鐘(日活、1969年1月11日) ドリフターズですよ!特訓特訓また特訓(東宝、1969年1月15日) 恋のつむじ風(日活、1969年3月12日) 昇り竜 鉄火肌(日活、1969年3月29日) 野蛮人のネクタイ(日活、1969年5月1日) 博徒百人(日活、1969年5月14日) 日本残侠伝(日活、1969年8月9日) 夜をひらく(女)の市場(日活、1969年9月3日) - 平野梅子 役 やくざ番外地(日活、1969年9月13日) 涙でいいの(ピロ企画、1969年11月1日) 朱鞘仁義 お命頂戴(日活、1969年12月17日) - 小雪 役 嵐の勇者たち(日活、1969年12月31日) - 理江 役 盛り場流し唄 新宿の女(日活、1970年5月30日) 三人の女 夜の蝶(日活、1971年4月24日) - 小島君子 役 女の意地(日活、1971年5月5日) - 静江 役 華麗なる一族(東宝、1974年1月26日) - 万俵早苗 役 怒れ毒蛇 目撃者を消せ(松竹、1974年2月16日) 撃たれる前に撃て!(松竹、1976年6月26日) 八つ墓村(松竹、1977年10月29日) - 多治見春代 役 必殺!5 黄金の血(松竹、1991年12月23日) デンデラ(東映、2011年6月25日) - 浅見ヒカリ 役 フローレンスは眠る(2016年3月5日) - 牧羽早苗 役[10] 無限の住人(2017年4月29日) - 八百比丘尼 役 空と海のあいだ(2017年5月6日) - ナンシー桜 役 ソローキンの見た桜(2019年3月22日) - 高宮菊枝 役