先週、テレビを見ていたら、「歌会始」を中継していたが、これこそ日本の天皇制だと思った。
言ってみれば、紅白歌合戦とレコード大賞を昔から主催していたのが天皇で、実に素晴らしいことだ。
天皇制は、実に文化的な存在であり、政治に無関係だったからこそ、古代から続いてきたのだ。
このことを見抜いていたアメリカ人がいる。
戦前に大使として長く日本にいたジョゼフ・グルーである。
彼は言っている、「日本の天皇は、ハチの巣の女王蜂である。特に大したことはしていないが、女王蜂がいなくなれば、ハチの巣は崩壊する」と。
「だから、天皇を廃止、あるいは裁判等に掛けると、日本は大混乱になり、共産化するだろう」
この助言は、アメリカ政府を納得させて、東京裁判では、天皇はまったく対象とされなかった。
そして、昭和天皇は東京裁判の結果について、「これで良い」と言ったのだ。
どこに自虐史観があるのだろうか、昭和天皇が肯定しているのに。