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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『房総ペコペコ節』

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正月なので、「姫はじめ」として、日活ロマンポルノを見る。

白井伸明監督の『房総ペコペコ節』で、ある漁村の話で、主人公は、村の網元小松方正の娘の星まり子である。

その村では、ある男甚太郎の渋谷謙三が密猟をしていると噂になっているが、星は、彼が好きである。

村の娘たち、山科ゆりらと漁師庄司三郎らとの挿話もあるが、主題は星と甚太郎との恋である。

甚太郎の父も祖父も漁師だが、もともとは地元の人間ではなく、紀州から来たとのことで、村ではよそ者扱いされている。関西の方が、漁業の手法が進んでいたとは有名なことで、佃島の漁師も、元は徳川家康が、大阪の漁師を引っ張って江戸に住まわせたもの。だから神社が、住吉神社になっている。

さて、星に、実際の鯛漁を見せる。それは、強く海面を叩くもので、すると大量の鯛が海面に浮上してくるので、そこを1本釣りするのだ。

星と甚太郎は結ばれてエンド。

ここでは、私の高校の後輩の鈴木仁美(薊千尋)さんが出ているのだ。異常な真面目高校の小山台から、ロマンポルノ女優が出たのは、実に痛快なことだった。

                     

渋谷という男は、他では見たことがないが。星まり子は、この時期よく出ていたが、その後どうしたのだろうか、全く姿を見ないが。

この「ふるさとシリーズ」から、「海女ポルノ」も出てきたのだと思う。


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