見て最初に思ったのは、「単純娯楽」で、アメリカの加山雄三といったところだろう。
「単純娯楽」というと、バカにされることがあるが、あまり意味をつけずに娯楽に徹することができるというのは実は、大したことだと思う。
昔、井上梅次が、ある会社で、助監督だった者から聞かれた。
「今度、私に来た企画が娯楽映画だったので、受けようかどうか悩んでいるのですが、どうしたら良いでしょうか」と。
「ぜひ、受けろ、私小説的映画を作ることよりも、きちんとした娯楽作品を作る方が大変なのだが、ぜひやれ」と。
井上梅次らしい言葉だが、このクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルについても言えるように思う。
「雨をみたかい」について、川本三郎が、菊井良治の弾き語りに感動して騙されたことがあったが、そのような意味はないように思えた。
横浜シネマリン