イスラエルが、ガザ地区を攻撃し、ハマスを殲滅すると言っているが、これは第二次大戦中に日本が受けた米軍の空襲の理屈とまったく同じだ。
かの第二次大戦中、アメリカ軍は当初は日本に対して「戦略爆撃」で、三菱重工や中島飛行機の工場等を爆撃していた。
ところが、猛爆撃の割には、日本の航空機生産は、減らなかった。
その原因は、日本はアメリカとは異なり、大規模工場で一貫して飛行機を作るのではなく、零細な町工場で航空機の部品を作り、それを大工場で組み立てて生産する方式ということが分かり、
それなら「都市全体を爆撃しないとダメだ」となり、東京をはじめ大都市の無差別爆撃になった。
この理屈は、
「ハマスは、ガザのすべての地区に潜んでいるので、地区全部を殲滅する」という今のイスラエルと同じ論理だ。
では、なぜ欧米は、このイスラエルのナチスドイツのジェノサイドを批判できないのか。
それは、言うまでもなく近代以降、フランス、ドイツ、ソ連、ポーランド等で、ユダヤ人を迫害してきた罪意識があるからだ。
だから、欧米は、「イスラエルの悪行」を非難できないのである。