『ブラタモリ』は、屋久島の「屋久杉」についてだった。
花崗岩の島である屋久島のことと、屋久島で自生している屋久杉のことが詳しく説明されていた。
屋久杉を山から運び出すトロッコ線路もまだあり、紹介された。
だが、一つだけ紹介されていないものがあった。
それは、成瀬己喜男監督の名作『浮雲』である。
戦時中にベトナムで出会った森雅之と愛人の高峰秀子との腐れそのものの映画で、肺結核になった高峰が、最後に行くのが屋久島で、そこで死ぬのである。
なぜ、屋久島に行くかと言えば、森雅之は、農林省に技師だったからである。