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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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「われわれは、自由舞台のような共産党劇団ではないのだ」

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昨日の昼は、高田馬場に行き、「早大劇研同窓の集い」に出る。

23人で、なんと私が一番下で、最高学年の羽根井明夫さんは、昭和28年入学であり、その次が、元NHKアナウンサーで、副会長にもなられた永井多恵子さん。

彼女は、世田谷パブリックシアター館長も辞められて、国際演劇協会の日本代表をされているとのこと。

各自の話が披露されるが、「あの公演のとき、誰かがどうして、俺はこうした」と言った話が多く、そもそもその公演を見ていない我々には想像もしようがない。

日頃、懐旧談ができないのだろうなあ、皆さんにブログをすることをお勧めしたいと思った。

演目は、『蟹工船』『るつぼ』『秩父困民党』『風浪』などと、やや左翼的なものが多いので、

「やはり共産党的だったのですか?」とある方に聞くと、即座に

「自由舞台のような共産党劇団じゃないんだよ!」と断言された。

意外に思うかもしれないが、早稲田の学生劇団自由舞台は、完全に日本共産党の指導下にあり、内部には指導を担当する党員がいて、細胞もあったのだそうだ。

そうしたところに反発して、役者を演技だけにしようとしたのが、鈴木忠志と別役実だったのである。

こうした傾向は、他にもあり、唐十郎が「肉体の演劇」を言われるようになったのも、共産党的テーゼからの解放があったのである。

ちなみに、私がいた1960年代当時は、劇研、自由舞台、こだまの3つの劇団があったが、今も存在するのは、劇研の流れを継ぐ集団のようで、堺雅人君もそうだとのことだ。

                                   

                            

 

 


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