昨日は、国立映画アーカイブで、「かんけまり」特集を見た。
かんけは、東宝のスクリプターから始まり、戦後は記録映画監督になった。
4本が上映されたが、3本目の『ガジュマルは生きている』が、興味深かった。
これは、沖縄返還を叫ぶ短編だが、なかで佐藤栄作首相が来て、「沖縄が戻って来なければ、戦後は終わっていない」の名言を残した。
その通り、現在ではいろいろ問題はあったが、沖縄返還を実現したのは、すごいと言える。
この沖縄返還を実現したことで、日本社会党などの野党は、政権を取る可能性を失ったと私は思うのだ。
池田の所得倍増と佐藤の沖縄返還、この二つは大きかったいえるだろう。
4本目の映画は、『鳴らせ自由の号笛』で、これは国鉄の動力車労組の、革マル派の支配に対する、共産党系の反対運動を描くものだった。
これは、参議院選挙での、動労の組織内候補の目黒今朝次郎への寄付を強制したのに対する反対から起きたものだったが、革マルは、本当に真珠がたいほどの連中だった。
日本の新左翼運動を壊したのは、革マルの黒田寛一と連合赤軍の永田洋子と私は思っている。
黒田は、ソ連の、永田は中国の、それぞれの共産党の非近代性を受け継いでいたことが間違いの基だと思うのだ。