昨日の午後は、磯子区中原で行われた「山下ふ頭再開発を考える意見交換会」に行く。
この辺は、昔住んでいたところの近くで、よく散歩していたが、年の性か新杉田駅から遠いのに参る。
この日も、ファシリテーターなる横浜港のことなど、ろくに知らない助言者が司会をする。
6人ほどのグループで、私の他は、元県庁の職員だった村上さん、栄区の藤田さん、大学に勤務していたという人、さらに匿名の若者で、やはりファシリテーターなる者をやっている人、さらに20代の男女が一人づつ。
今、「職業としてファシリテーターがあるのか」と驚くが、それなら「まずファシリティー、横浜港の施設をきちんと勉強してこい」と言いたくなった。
村上さんは、自分で「金沢区八景の横浜市立大学をここに移転させる」というプリントを作ってきて配る。きわめて文化的な発想で、こんな積極的な方に初めてお会いした。
私は、村上さんのご提案にほぼ同調して、すでに老朽化で移転が決まっている横浜市大病院の山下ふ頭への移転を言う。
そして、2年前の旧根岸米軍基地跡への移転の愚策も言うが、時間超過で止められた。
本当にこのファシリテーターは、無能だった。
なぜ、山下ふ頭に市大病院を移転させるのか、と聞かれたので、平面の横浜市所有の土地があるので、有効活用させるためだと言っておく。
もちろん、他に適当な整備すべき公共施設があるなら、それでも良いが、現在かなり横浜市では、施設整備は進んでいるので、だ。
対して、根岸はほとんどが国有地で、市の所有地はゼロである。こんなところにどうやって国から土地をもらって整備するのか。まず、5,6年はかかるだろう。
国有財産審議会等の審議が大変で、その上有償であり、多大な予算が必要になる。
一方、山下ふ頭は、カジノために横浜市は土地を保有しているので、ただで建設できる。
その上、平面で、バスなどの交通の面も最高だ。
私のグループのファシリテーター男は、横浜と東京、幕張等を結ぶ海上交通を言い、この地にロボットや映像、AIなどの先端産業誘致を言う。
彼らは、知らないから仕方ないが、海上交通網も、映像産業拠点も、すべてみなとみらい地区に来たことのあるアイディアで、全部だめになったものばかりなのだ。
要は、ほとんどの新規提案は、みなとみらいでされており、結局できなかったものばかりなのだ。
つまり、夢を語っていると、喜ぶのは、横浜市港湾局で、結局現実的な、意味のあるものはできないのだ。
現実的で、必要なものを、まず横浜市がやるべきで、それを見て、民間は出てくることは、すでにみなといみらいで分かっていることではないかと私は思うのである。