NHKBSの『映像の世紀』、『スターリンとプーチン』で、プーチン大統領がスパイを志したのは、映画『真珠湾前夜・スパイゾルゲ』を見たからだとあった。
こんなつまらない映画を見て、感動したとは、プーチンの頭のレベルが知れる。
20年くらい前に、横浜のシネマジャックで見たが、あきれるほどひどい映画だった。
「市川雷蔵主演の『陸軍中野学校』の方がはるかに上だ」と思ったのだ。
『真珠湾前夜・スパイゾルゲ』は、日仏合作で『忘れえぬ慕情』と同じ、岸恵子主演、イブ・シャンピ監督だが、後者が一応松竹初の合作映画で、総力を挙げていたらしいのに対し、前者は脚本も沢村勉と、戦中期は戦意高揚映画、戦後は煮え切らない反省映画のバカなので、どうにもならなかった。
しかも、京都撮影所なので、ひどく貧しく促成で映像もひどいのだった。
そんなものを見て、感激したとは、当時のソ連映画は、よほどつまらなかったのだろう。
今年は、プーチンの交代を望みたいと思う。