BS12で、松本清張の『微笑の儀式』を見た。
これは、売れない彫刻家の内藤剛志が、殺された女性佳那晃子のデスマスクで作品を作って一時評価されるが、役所広司に事実を暴露されて転落するもの。
昭和30年代の厚木基地付近の風俗など結構面白かった。監督は、元松竹の長尾啓司。
最後に、死んだ内藤が住んでいた古い木造アパートが出てくる。
管理人の女性が、どこかで見たことがあるなあと思うと、辻伊万里さんだった。
1995年の作品だが、調べると辻さんは、ご健在のようで、101歳になるはず。
「辻伊万里って誰だ」
と思うかもしれないが、黒澤明の『野良犬』の最後のシーンで、ピアノを弾いている方である。