カラーで見る大英帝国の3シリーズで、一番興味深かったのは、1938年12月にベルリンで行なわれたドイツとイギリスのサッカーの試合の開会のこと。
このとき、イギリスのチームは、開会式のドイツ国歌の時、ヒトラーに向かいってナチス式敬礼をしているのだ。
この時期の、イギリスのチェンバレン首相の融和政策は、ヒトラーをつけ上がれせて、二次大戦を招いたとして、大変に評判が悪い。
だが、このイギリス・チームのナチス式敬礼にみられるように、国民も融和的意識だったのだ。
「もう、そんなにひどくヒトラーは、戦争に向かってい行かないだろう」と。
それだけ、第一次世界大戦の傷は、国民に大きかったのだったと思える。