Quantcast
Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

青山良彦の息子だった

$
0
0

朝、ワイドショーで花柳流の内紛が報じられていて、当事者の一人で花柳貴彦という人が出ていて、

「この人は青山良彦に良く似ているな」と思い、調べるとやはり彼の息子だった。

青山良彦は、大映末期の男優の一人で、勝新太郎主演の『やくざ絶唱』で、勝新の子分で、彼の義理の妹大谷直子を誘惑し、

「本田なんてのはな、女をだまして、スケコマシテ食い物にしているクズ野郎だ」と勝新に言われる。

対して大谷は「本田さんがクズなら、アンチャンはダニ?」と反論する。

端正な顔立ちの若手スターだったが、彼はもともと花柳寿楽の息子なのである。

この花柳流の内紛というのは、先に亡くなった花柳流の家元三代目花柳寿輔が独身で亡くなったため、後見者の花柳寛が4代目家元になった。

それに対して、花柳寿輔にはもう一人後見として花柳寿楽がいて、現在は、現4代目の後継ぎに、花柳寿楽の孫になる花柳貴彦との間に5代目襲名をめぐって争いになっているとのこと。

こういう伝統芸能の家元の内紛というのは、ときどきあるが、非常に分かりにくい。

要は、当事者間の非常に深い確執に起因するものであり、部外者にはほとんどどうでもよいことである場合が多いのだから。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

Trending Articles