昨夜は、確定申告の準備作業をしていて、夜は録画してあった『新幹線大爆破』を見た。
これは、佐藤純也唯一の傑作で、アクションと抒情性が上手く混ざっていて、高倉健も良い。
これは、公開時はヒットしなかったので見る機会がなく、1975年に反町東映という今はスーパーになっている館で見て、感動した。
その後、テレビで3回くらい見ているが、東映の俳優だけではなく、新劇の俳優が半分くらいを占めているのに気づく。
これは、東映東京撮影所は、昔から本田延三郎の縁で新劇の俳優が多くでていて、蜷川幸雄も端役で出ている。
さて、途中で犯人一味になり損ねた郷英治が、怒って食堂車で騒ぐシーンがあった。
その刑事が、近藤宏というのが泣かせる。二人とも元日活なのだ。
「新幹線にも食堂車があったのだ、この頃は!」と思う。
今では、スピード重視で余計なサービスのないJR東海だが、こうしたところは本当に面白みのない鉄道だなと思う。
この映画の魅力に抒情的な音楽もある。
青山八郎である。