大映の監督だった井上昭が、死んだそうだ、93歳。
大映では、以下のような作品を作っている。
1960.04.06 幽霊小判 大映京都 1960.06.01 続次郎長富士 大映京都 ... 助監督 1960.10.18 大菩薩峠 大映京都 ... 助監督 1961.01.27 潮来笠 大映京都 1961.11.01 釈迦 大映京都 ... 助監督 1961.11.29 銭形平次捕物控 美人鮫 大映京都 ... 助監督 1962.02.21 婦系図 大映京都 ... 助監督 1962.07.29 江戸へ百七十里 大映京都 ... 助監督 1963.01.13 雪之丞変化 大映京都 ... 助監督 1963.12.19 桃太郎侍 大映京都 1964.06.20 黒の凶器 大映京都 1964.11.28 勝負は夜つけろ 大映京都 1965.04.03 座頭市二段斬り 大映京都 1965.12.11 ザ・ガードマン 東京用心棒 大映東京 1966.03.12 眠狂四郎多情剣 大映京都 1966.05.03 若親分乗り込む 大映京都 1966.07.30 私は負けない 大映京都 1966.09.17 続・酔いどれ博士 大映東京 1966.12.24 酔いどれ波止場 大映京都 1967.05.13 若い時計台 大映京都 1967.06.17 陸軍中野学校 密命 大映京都 1967.09.02 監獄への招待 大映東京 1968.01.27 秘録おんな牢 大映京都 1968.03.09 陸軍中野学校 開戦前夜 大映京都 1968.05.18 講道館破門状 大映京都 1968.08.24 関東女やくざ 大映京都 1969.05.17 用心棒兇状旅 大映京都 1969.10.04 関東おんなド根性 大映京都 1993.02.06 子連れ狼 その小さき手に 小池一夫事務所 1998.02.07 陽炎IV 松竹第一興行中では、『座頭市・二段切り』が非常に面白く、ニセ座頭市の三木のり平が良かった。小林幸子が娘で、これも上手い使い方だと思った。
大映の監督なので、『座頭市』の他、『眠狂四郎』シリーズなども作っている。
中で、特筆したいのは、『陸軍中野学校』シリーズの最後の2作で、『密命』と『開戦前夜』が良かった。
この市川雷蔵の現代劇が、5作で終わってしまったのは、大変残念なことだった。
大映が倒産した後は、映像京都、さらにテレビの『剣客商売』などで、手堅い作品を見せていた。
この人は、私の大好きな森一生監督の正統的な弟子だったと思う。
京都の職人的な娯楽映画監督のご冥福をお祈りしたい。