衆議院が解散されて、自民党のスローガンの一つが、新しい資本主義だ。
新しい資本主義とは、中国の「市場経済的社会主義」かと思うが、そうではないらしい。
恐らくは、所得倍増で選挙に勝った池田内閣のことを意味しているのだと思う。
この所得倍増計画は、基本的にはケインズ流の公共投資を基にした経済政策だったが、岸田政権のそれは全く不明で、結局アベノミックスの延長線上だろう。
なぜなら、甘利が幹事長だし、総裁選挙でアベノミックスの再現を謳った高市が政調会長になったのだから。
アベノミックスが、間違いだったことはすでに顕在化してる。
「悪夢のような民主党政権」ではなく、安部・菅政権は「まさに悪夢そのものの政権」だった。
この間に、東電、東芝は破綻し、原子力、カジノ、デジーコンピューター等は全部駄目になった。
それは、企業課税を下げても、企業はそれを海外投資に向けてしまい国内投資に廻さないからだ。
だから、必要なのは、海外へ行けない医療、福祉、芸術・文化等に投資するようにさせることなのだが、安部、麻生、甘利の3Aにはできないことだろう。
結局、新しい資本主義は、アベノミックスの衣替えにすぎないのだと思う。