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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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美空ひばりの映像から

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美空ひばりは1949年に以下の6本の映画に出ている。

最初の映画『のど自慢狂時代』は、フィルムは残っているそうだが、現存部分にひばりはない。

残っているのは、『新東京音頭』からだが、これは新東宝得意改作で、『ラッキー100万円娘』としてである。だが、このラスト、反町公園で行われた野外イベントで、女性でソロで取るのは、野上千鶴子で、ひばりは、その他大勢の扱い。

だが、半年後の『悲しき口笛』では主演になる。

これには、桜木町駅付近(野毛の都橋商店街付近)が広場になっていたりなど、現在と異なる貴重な映像が残されている。

そして、松竹の役者が下手なアクションを展開するのは、新港埠頭内で、遠くには話題の「ハンマーヘッドクレーン」も見える。

当時、横浜港は、米軍の管理だったので、この時期の横浜港が出てくるのは大変に珍しく、翌年には朝鮮戦争も起き、当時の映像はまずない。

その意味では、この『悲しき口笛』は、貴重な映像記録なのである。

映画と言うものは、制作者たちの思いとは別に意外な情景を残してしまうのもなのである。

「映画は、都市のアルバム」なのだ。

 

    

 

1949.03.28 のど自慢狂時代  東横 1949.06.07 新東京音頭 びっくり五人男  吉本プロ=新東宝 1949.07.26 踊る龍宮城  松竹大船 1949.10.10 あきれた娘たち  新東宝 1949.10.19 悲しき口笛  松竹大船 1949.12.13 おどろき一家  大泉映画 1949.12.13 ホームラン狂時代  東横

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