若者のピアノコンクールを描く作品。かつて武満徹は、「日本映画で作曲家や音楽家を描くと、非常におかしくて参る」と書いたことがある。私も、新東宝の高島忠夫主演の作曲家の映画を見て違和感をもったことがある。これについては、武満はどう思っただろうか。若者のピアノコンクールとは、天才、神童同士の争いで、言ってみれば甲子園の高校野球大会のようなものだろう。だが、甲子園で優勝など活躍した選手、特に投手でプロでも大活躍したのは、松坂大輔くらいだろう。昔は、別所毅彦も甲子園で活躍し、プロでも日本最初の300勝投手になったのだが、さすがに見ていない。私が見たのでは、板東英二と太田幸二くらいだろう。大田は、非常に騒がれたが、結局58勝したのは立派だったと思う。
さて、映画の方だが、主役は、かつて天才少女と言われたが、挫折したことのある松岡未優らで、田舎で音楽の仕事をしていて、「生活感のある音楽」などとかつての日本共産党の歌声運動のようなことを言う松坂桃李、養蜂師の父と欧州を廻っている16歳の少年森崎ウインなど。結局は、松岡は最後の審査で敗れ、優勝は16歳の少年になる。もちろん、甲子園優勝投手のように、プロ、つまりコンサートピアニストとして生きていけるかは誰も分らない。それは、この映画の範疇ではない。浜松のホールの他、いろんな会場が出てくる。ラスト近くで、水辺の会場が出てくるが、ここは保土ケ谷の横浜ビジネスパークだろう。ここでの芝居を見たことがあるが、到底まともなイベントができる場所ではない。以前、フランツ・リストを描いた映画があり、ダーク・ボガードが演じていて、ピアノをきちんと弾いていてさすがと思った。ここでも、松岡ほかの主人公たちは、弾いているように見えたのは、評価できると思う。優勝した少年の名に、レビイと入っているのは、彼がユダヤ系だと示唆しているのだろうか。コロンビアアーチストのように、欧米の音楽産業はユダヤ系の世界で、小澤征爾が有名になったのも、そこと契約したからだそうだが。ところで、遠雷はラストにあったが、蜜蜂はどこに出てきたの、気がつかなかったが。日本映画専門チャンネル
さて、映画の方だが、主役は、かつて天才少女と言われたが、挫折したことのある松岡未優らで、田舎で音楽の仕事をしていて、「生活感のある音楽」などとかつての日本共産党の歌声運動のようなことを言う松坂桃李、養蜂師の父と欧州を廻っている16歳の少年森崎ウインなど。結局は、松岡は最後の審査で敗れ、優勝は16歳の少年になる。もちろん、甲子園優勝投手のように、プロ、つまりコンサートピアニストとして生きていけるかは誰も分らない。それは、この映画の範疇ではない。浜松のホールの他、いろんな会場が出てくる。ラスト近くで、水辺の会場が出てくるが、ここは保土ケ谷の横浜ビジネスパークだろう。ここでの芝居を見たことがあるが、到底まともなイベントができる場所ではない。以前、フランツ・リストを描いた映画があり、ダーク・ボガードが演じていて、ピアノをきちんと弾いていてさすがと思った。ここでも、松岡ほかの主人公たちは、弾いているように見えたのは、評価できると思う。優勝した少年の名に、レビイと入っているのは、彼がユダヤ系だと示唆しているのだろうか。コロンビアアーチストのように、欧米の音楽産業はユダヤ系の世界で、小澤征爾が有名になったのも、そこと契約したからだそうだが。ところで、遠雷はラストにあったが、蜜蜂はどこに出てきたの、気がつかなかったが。日本映画専門チャンネル