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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『弁天小僧』

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『弁天小僧』を最初に見たのは新宿昭和館だろうと書いたが、調べると大森のみずほ劇場で、1977年10月だつた。
渡辺祐介の『新宿馬鹿物語』を見行って、これはつまらなかったが、伊藤大輔先生の趣向の新しさに驚嘆したのだった。
このみずほ劇場は、主に松竹系で、邦画の古いものを上映していて、『活弁物語』という、伴淳、アチャコ、徳川無声などが出た松竹京都の映画も見たことがある。
監督は福田清一で、この人は松竹京都撮影所が閉鎖されるとピンク映画に行った方である。

               

このように、昔は名画座ではなくて、古い映画を上映する館は多かった。
今のBS,CSが雑多な作品を放映しているように、毎週異なる映画を上映するためには、少し古いものも上映しないとプログラムに穴があくからだったと思う。
いずれにしても、1980年代まで、東京、横浜にもこうした映画館はかなりあり、映画ファンは雑多な作品が見られたことに感謝したいと思う。

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