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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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絵解き

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日曜日の東京新聞の「生きる」に現役の「絵解き師」の岡沢恭子さんが書かれていた。
岡沢さんは、長野の長谷寺の住職の夫人であると共に、絵解きを全国でやっておられるのだそうだ。
絵解きとは、釈迦涅槃図などを掲げて、それについて釈迦の教えを説くものである。
日本の芸能の始まりとも言われ、浪曲や講談、落語などの源流でもあるわけだ。

            

21年前、彼女が寺で絵解きをやった時、聴衆は1人だけだったが、語り終わるとその男性は涙を流し、
「明日、母親を連れて来るので、またやってくれますか」と言い、
彼女も、たった一人の観客の語っているとき、自分が話しているのではなく、まさしくお釈迦様の言葉が自分の口から出ているような感じになったそうだ。
まさに入信の演技そのものだが、芸能の原点であるはずだ。
全国で行っているそうだが、いずれ見てみたいものだと思っている。

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