朝早く起きてしまったので、DVDの整理で出て来た『オテナの塔・前編』を見る。
前後が逆になったが、見ていて、この宝塚映画で作られた作品の監督は大映の安田公義である。
さらに「新諸国物語」シリーズとして東映で『紅孔雀』『笛吹童子』など多数作られた作品の監督は、萩原遼だった。
萩原は、山中貞雄、稲垣浩ら鳴滝組の一人であり、安田公義は言うまでもなく日活での稲垣浩の弟子である。
こう考えると、「ジャリすくい」と言われ、現在では大して評価されていない東映の「新諸国物語」シリーズや、この東宝の『オテナの塔』は、鳴滝組の戦後の再現ではないかと思えて来た。
これは、いずれよく考えてみたいテーマである。