猪瀬東京都知事が、「借用書はこれだ」として紙片を見せたが、疑惑はさらに深まるばかりである。
金額と自分の氏名、住所、貸付人名だけで、担保も返済期限もない。
これは何を意味するのだろうか。
担保は、東京都知事という職務権限であり、返済期限は4年間という知事の任期である。
つまり、4年間の任期の間に便宜を図ってくれという意味であり、贈収賄に該当する案件だろう。
贈収賄に場合、地方の木っ葉役人では、工事等の入札で数十万円で起訴される例もあるのだから、5,000万円なら、十分贈収賄に当たると思われる。
東京地検特捜部の奮起が待たれるところである。
と同時に、今非常に事態の推移を見守っている政治家に小沢一郎がいると思う。
このままでは、今まで一切都議会議員には頭を下げてこなかったので、いずれ都議会自民党からも見放されて、知事辞職、そして都知事選挙になると思う。
そのとき、小沢一郎は誰を担ぐだろうか。
私は、舛添要一だと思う。
今回の、5,000万円贈与の事実は、検察は昨年の段階で知っていたというので、どこかからそれを舛添要一は知り、それを見越しては、彼は7月の参議院選挙に、党を解党し自分も出なかったのかもしれない。
そうだとすると、大変な先を読んだ手だったわけだが。
いずれにしても、ついに威張りん棒で、強気に弱く、弱気に強い、「不正義の味方」猪瀬直樹の化けの皮が剥がれたのは、一応良いことで、まさにピエロ的である。