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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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「なぜ、こんな男が議員になれたではなくて、議員だからこんな男でもなれた」のである

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自民党のゲス不倫議員の話題が今もテレビで報じられている。

すぐに思うのは、「なぜこんな人間が議員になれたのか」だろう。

だが、よく考えればすぐわかるが、「議員だからこそ、この程度の人間でもなれた」のである。

 

                 

昔々、田中角栄が総理大臣になったとき、よく言われたのが「学歴などのない男がよく総理大臣になれただが、議員内閣制の総理大臣だからこそなれたのだ」と私は思った。

なぜなら、国会議員に学歴等の資格制限はなく、選挙で当選すれば誰でも議員になれる。

言ってみれば、非常に民主的なのだ、当たり前だが。

勿論、当選するには、それなりの能力や努力が必要であり、田中角栄は、凄い才能の人間だったと思う。多分、日本の戦後で最も能力の優れた人間だったかもしれない。

そして、学歴、家柄等がまったくなかった彼が、最後は内閣総理大臣にまでなれたのは、日本の戦後の民主主義の成果だったと思う。

さて、今や国会議員になるためには、自民党では、各選挙区の「予備選挙」で選ばれれば、自民党の候補者になれる。

今回の「不倫議員」も、予備選挙で候補者になり、選挙では民主党候補に接戦で勝ったとのこと。

要は、予備選挙に勝てれば、議員になれるわけで、その意味では自民党の予備選挙は非常に重要だということになる。

多分、その際の決め手になったのは、彼のカッコ良さだったと思う。それに問題の記者会見を見ても、一応まともな事を言っているように見える。

だが、その本質は・・・大いに疑問があったわけだが。

彼は、大企業にいたが、辞めてベンチャー企業を立ち上げたとのことだが、議員になる方が、ベンチャーとしては一番だったわけである。

陰ながら今後のご活躍をお祈りするものである。


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