今日から、歌手笠置シズ子をモデルにした朝ドラの『ブギウギ』が始まった。
いずれ出てくると思うが、彼女は大阪の松竹楽劇団(OSK)に入る。
このOSKは、今はOSK日本歌劇団となっていて、正統なOSKは、浅草のSKDも含めてなくなり、少女歌劇団で残っているのは宝塚歌劇団のみで、宝塚の「一人勝ち」になっている。
だが、戦中まで、宝塚よりもOSKの方が、評価が高かったのだ。
宝塚少女歌劇団は、関西のいいとこのお嬢さんの「お嬢さん芸」だというのが一般の評価だった。
だから、その歌劇団出のスターも、笠置シズ子の他、京マチ子など、みな大阪のOSK出身で、宝塚からでは月丘夢路くらいだった。
それが変わったのは、戦後宝塚が、八千草薫、有馬稲子、乙羽信子、新珠三千代などの映画女優となるスターを出してからだと私は思うのだ。
また、舞台女優としても、越路吹雪から鳳蘭に至るまで、スターを出したことも大きかったと思う。
いずれにしても、時代の変化というのものは大きいものだと思う。
冒頭で、主人公の生年月日は、大正15年となっていたが、『キネマ旬報』の『日本映画俳優全集・女優編』を見ると、約10年サバを読んでいるようだが、まあドラマなので良いだろう。
彼女は、晩年は歌手よりも女優で活動していて、大変に有名な映画に出ているが、それはなんでしょうか。
吉永小百合との共演です。