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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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日本が負けた午後に

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ワールドカップサッカーの日本の最初の試合で、コートジボワールに2−1で負けたのを見たのち、家を出る。
後半動けなくなったのは、体力のなさだが、それよりもドログバという名前の大きさに負けたと思う。
彼が投入された途端に、すべての注意が左サイドに行ってしまい、その隙に右サイドから2本シュートされたのだから。
これも経験の差だろう。
2007年の4月に、私は次のように書いた。ブラジル映画『フランシスコの二人の息子』を見たときに。

実在するブラジルのデュオが、その極貧の生活からミュージシャンとして成功するまでの話。
父親がステージ・パパで、子供たちをミュージシャンにして極貧の生活から抜け出すために様々な工夫をする。ブラジルのこまどり姉妹の苦労話と言うところだろう。
くさい話だが、なかなか感動的。
音楽的には、セルタネージャというブラジル北東部等の田舎の音楽であり、日本で言えば演歌、アメリカのカントリーである。
ブラジルと言うと、すぐにボサ・ノバと来るが、全く異なる音楽であり、多くの人は戸惑うだろうが、ブラジルの実相である。

日比谷のシネ・シャンテでやっていると思ったら、映画館が変わっていて渋谷のQ−AXで、東急本店近くでユーロスペースやシネマ・ヴェーラも入っているビル。
ミニ・シアターだと思って行くと、大変大きな映画館で驚く。

この息子たちが演奏し、歌うのはセルタネージャで、非常に泥臭い、カントリーのような、あるいはスペインのボレロのような歌曲で、ブラジルで最も人気のある音楽のジャンルなのだ。
今回の上映は、栄区本郷台にある神奈川県のアースプラザの事業で、様々なブラジル関係の事業の一つとして実施されたもの。
プラザの5階の映像ホールで、こんな立派な施設があると初めて知った。
栄図書館には4年間いたが、こことはあまり関係がなかったが、施設としては大変立派なもので、かつては神奈川県も財政状況が良かったのだなと思った。

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