今年5月で100歳になる予定だった作家瀬戸内への長年のインタビュー。
じつに明るく、伸び伸びとしているのには参る。
なにも怖いものはないのだから。
作家で99歳といえば凄いが、普通の人間で、今や100歳もいくらでもいる。
なんと横浜市でも、2500人近くいるのだ。まことに超高齢化時代である。
100歳になると、「100歳訪問」として、総理大臣彼の賞状、金一封、市長からの記念品だかが贈呈され、区長が行くのだ。
私も、某区で区長について、家庭を訪問したことがある。
その年は、3件だったが、どれも木造家屋で、三世帯同居で、女系家族だった。
つまり、娘、孫と一緒に木造家屋に住んでいる元気な女性だった。
男性もいたのだが、施設にいるとのことで行かなかったの。
この私の「100歳訪問」と瀬戸内産の生活は、驚くほどよく似ている。
瀬戸内は、寂庵という家屋に住み、複数の女性秘書らと住んでいる。
アパートで一人暮らしの私などは、到底100歳は無理だろうとあらためて思った。
製作スタッフに、井上荒野の名があった。作家の井上光晴は、その晩年に瀬戸内と関係があり、原一男のドキュメンタリーで、撮影を辞めるように言う瀬戸内が出てきたことを思い出した。
シネマジャック