1967年の大映作品、監督は田中重雄、脚本は長谷川公之。用心棒とは大げさで、要は大蔵省税関職員の話。外国から、金を密輸する連中を摘発する税関職員の活躍を描くもので、班長は宇津井健、下の職員は、成田三樹夫、藤巻潤、本郷好次郎など。宇津井は、新東宝から来た俳優だが、元から大映の俳優の上にいるのは、さすが。貨物船の船員に化けて日本に持ってくるので、舞台は横浜港。大映で横浜港が出てくるのは、珍しい。持ってくる方法の一つに体内に入れるのがあり、なんと肛門から入れてしまったのが最後に出てくる。大映らしい、ダサいというか、臭い方法で笑った。
密輸グループの日本人に江波杏子がいて、アジア地域のボスが、ハロルド・コンウェーだった。石原裕次郎のデビュー作『狂った果実』で、北原三枝の外国人の夫となっている人だが、本職はどういう方なのだろうか。この時期は、外国人俳優は少なく、東京裁判の弁護士だったジョージ・ファーネスも、映画が好きでよく出ていたものだが。
密輸グループの日本人に江波杏子がいて、アジア地域のボスが、ハロルド・コンウェーだった。石原裕次郎のデビュー作『狂った果実』で、北原三枝の外国人の夫となっている人だが、本職はどういう方なのだろうか。この時期は、外国人俳優は少なく、東京裁判の弁護士だったジョージ・ファーネスも、映画が好きでよく出ていたものだが。