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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『ドッグ・ソルジャー』

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1971年のベトナム戦争の最前線。従軍ジャーナリストのジョン(マイケル・モリアーティ)は、戦争への反感から麻薬を運んで一儲けしようとし、友人のレイ(ニック・ノルティ)にアメリカへの持ち込みを頼み、レイは修理ヘリコプターの中に隠して無事オークランドにもって来る。
                              そして、妻マージ(チューズデイ・ウエルド)のいる家にもって来ることにする。彼女は、インテリらしく、父親のやっている本屋で働いている。マージの家にレイは来るが、彼は追跡されていて、FBIの捜査官が暴力的に侵入してくる。彼らは、一応捜査官だが、物をものにして横流しするなどもする連中のようだ。
マージとレイは、彼らと戦い、サンフランシスコからロスの逃げる。1970年代初頭なので、そこはヒッピーのフラワームーブメントが行われている。当時、サンフランシスコにいた人に聞いてことがあるが、「まさにある日突然、運動が起きた」そうだ。レイは、かつて自分が住んでいた山の小屋に行くと、荒らされていて、「ヒッピーの奴ら」だという。壁には黒澤の『用心棒』のポスターが貼られている。そこから、以前レイたちが住んでいたニューメキシコの山奥に行く。そこはコミューンのようなところで、レイは光と音楽のイベントを仲間とやっていたと言う。そこに、ベトナムから急に帰国してきたジョンを逮捕して、FBIが追いかけて来る。彼は、レイの仲間から聞いて、その場所を知ったのだ。相当な山と谷のあるところで、山頂にいるレイたちにはすぐに手が出せない。捜査官は、ジョンとヘロインを交換しようと言い、レイとマージは山を降りて、ジョンと交換するが、それは夜で、激しい銃撃戦になる。ジョンとマージを先に逃がせて、レイは銃撃戦を戦い、胸に弾を受けてしまう。レイは、「西に逃げて、鉄道線路で合流しよう」と言い、ジョンとマージは鉄路に来るが、レイは、線路の上で死んでいる。レイを埋葬し、ヘロインを土にまき散らして二人は、車で去る。そこに捜査官たちが来て、土の白い粉を集めようとするところで終わり。カレル・ライスは、イギリスの監督なので、『真夜中のカーボーイ』のジョン・シュレシンジャーと同様アメリカに対して皮肉である。


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