Quantcast
Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

『夜明けを信じて』

$
0
0
私は、神も仏も信じないが、宗教的映画は大好きで、『人間革命』や『扉は開かれた』も見ている。前者は言うまでもなく創価学会、後者は天理教の映画である。幸福の科学も3本目の映画で、これまでの中では一番面白かった。

                     
東京ドームで、一条悟の集会が開かれていて、四国の家族、大学時代の友人、商社の役員、さらに商社の名古屋支店で交友があり、一条の励ましでアナウンサーになった立花美穂が、それぞれと一条との思い出を回想する。もちろん、一条は大川隆法のことで、徳島の田舎の床屋の息子の彼は、幼少時代から秀才の読書家で、その素行でも同級生に尊敬される少年である。東大(ここでは東明大学)法学部に入った後も、ハンナ・アーレントについて論文を書き、教授を驚嘆させる。日々、読書に明け暮れていて、この頃の男の最大の悩みの「セックス」が一切出てこないのが非常に不思議というか、違和がある。大学院進学ではなく、商社に入社し、ここでも非系列銀行から、プライムレートの融資を取るなど、優秀な成績を収める。ニューヨーク支店に派遣されるが、ここでも好成績を上げる。この時に、対立した上司がいう台詞が最高、「お前は、ただの田舎っぺだ!」
名古屋支店にいるとき、30歳にして、商社を辞めて宗教家として立つことを決意する。この時、悪魔と戦うが、大蛇に巻かれての戦闘で、映画『アナコンダ』みたいだった。今までの作品よりはましだが、この映画の欠点は、対立する「悪」がどこにも出てこないことで、ドラマがないことである。母親が今回も芦川よしみだが、彼女以外の俳優はわからず。客は、私も入れて9人で、7人は女性だった。大森キネカ

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

Trending Articles